この番組の中で「今週のスポットライト」と言うコーナーがあり各界の著名人が出演する。
7月9日に船大工の佐野末四郎さんが出演した。
佐野末四郎さんは200年続く船大工の九代目。この技術を生かし木製の自転車
マホガニーバイクを作って海外のショーでも高い評価を得ているという方
この放送で私自身心に残った佐野末四郎さんの名言をしるしておく。
名言1:道具とは人間の力を増幅するものが道具
DIY好きの私にとって道具は切っても切れない存在ですがこの様な事を考えて使った事はなかった。(実に恥ずかしい)放送では「自転車をこぐペダルへかかる人間の力が100%として普通の自転車の設計では実際摩擦等のロスがあるため99%に近づけようと設計するが、それは道具としておかしい。私は105%にしましょう」と語っていた。仰る通りドライバーひとつとってみても人間の手だけで緩められないネジもドライバーを使えば簡単に緩める事ができる。もちろん自転車の場合速さだけで考えれば自分で走るより早く走れる事は間違えないが、その時ペダルをこぐ力がクランク→ギヤ→チェーン→ギヤ→車輪へと無駄なく、むしろ増幅させるべきと考え所に職人の意地がうかがえる。ドライバーで言えば柄のグリップ感を良くして手のひらに疲れを感じさせない様なほど良い柔らかさであったり表面の凹凸であったりするところでしょうか。(凡人の私にはこの様な事しか思いつかない。)いずれにしても人間に優しい道具に仕上げる心意気は見習いたい。
名言2:自分の技術を金の厚みで判断されたくない。
とかく高値で売りたくなる己の技術、誰でも「今の給料の倍払うからうちに来ない」と誘われれば心が揺らぐ、しかしそれは守るものが無いからだと思う。守るものが無い技術 なんて薄っぺらいんだろう。だから金の厚みを求めるのだろうか・・・名言3:不自由なく食う分だけの稼ぎがあればいい。それ以上のお金は必要ない。
いわゆる「宵越しの銭は持たない」というやつ
放送の中では「金は無くても困るが、ありすぎるのも良くない。あると気が大きくなる。」といっている。
金なんていくらあってもありすぎるなんて思えない私はまだまだなんでしょうか?
ただ全く判らないと言う事もなく、確かに世の中金があれば何でもできる。
しかし「この何でも」が一番怖い。
ただ全く判らないと言う事もなく、確かに世の中金があれば何でもできる。
しかし「この何でも」が一番怖い。
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